時代は「インバウンドマーケティング」
投稿日時:2015-05-25 13:55:26
インバウンド、もしくはアウトバウンドという言葉を聞いたことがありますか?
例えば、テレフォンアポインターがする電話営業なんかは典型的なアウトバウンドになります。つまり、アウトバウンドというのは、内から外に向けて、企業から消費者に向けて“売り込み”をすることを指します。そして このようなアウトバウンドを使ったマーケティング方法を、総じてアウトバウンドマーケティングと呼びます。
従来、マーケティングといえば、このアウトバウンドマーケティングが主流でした。企業は様々な方法を通して、自社のサービスを消費者にPRしていましたが、特に、インターネット上においては、企業は広告を載せることによって集客を実現しようとしていました。
お客さんを呼び込むために、お店自ら、お客さんにサービスを売り込む。実に理にかなっている方法ですよね。もちろん、いまでもアウトバウンドマーケティングは、主要なマーケティング方法の一つとなっています。
ですが、最近では、必ずしもアウトバウンドマーケティングが“最良の方法”ではないと言われ始めているんです。そこでアウトバウンドマーケティングに代わり、台頭してきているのが「インバウンドマーケティング」になります。
インバウンドというのは、外から内に、お客さんの方からお店の方に自然に来てもらうことをいいます。そして、そのように仕向けるマーケティングのことを、インバウンドマーケティングといいます。
インバウンドマーケティングでは、特に、ITを利用することが重要だとされています。ただし、従来と違って広告などは基本的に使いません。インバウンドマーケティングでは、主にSNSやブログなどを利用していきます。
時に、インバウンドマーケティングは“コンテンツマーケティング”と別称されることがあります。これはインバウンドマーケティングが、広告ではなく、コンテンツによって集客を目指すためです。企業は魅力あるコンテンツを制作し、それをSNSやブログから提供していきます。そして、ニーズを持った消費者は、そのニーズを満たすコンテンツを自ら見つけ出すのです。
インバウンドマーケティングはこのように、消費者が望む商品やサービスを自ら見つけられることを前提としています。情報技術が発達した現代では、消費者はそれだけの検索能力を有していると考えられるのです。見方を変えれば、これまで一方的に行われてきた広告に対しては懐疑的になっているとも言えます。
こうした社会的背景から生まれたのが、インバウンドマーケティングなのです。ネット社会がますます加速する現代、マーケティングの主流は「インバウンドマーケティング」に移り変わっていくことでしょう。
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